男女共同参画や女性活躍について楽しく学ぶワークショップを東武ワールドスクウェアで開催
2023年6月に日本が議長国を務めるG7男女共同参画・女性活躍担当大臣会合が栃木県の日光市で開催されたのを契機に、一般の方にも男女共同参画や女性活躍について楽しく学んでもらうため、東武ワールドスクウェアにて2023年11月25日に日光市内の在住の子どもたちを対象にchart project®のワークショップを実施した。当初、30名定員の予定だったが予想をはるかに上回る応募があり、定員を倍以上に増やしての開催となった。
会場である東武ワールドスクウェアは、今年開園30周年を迎え、また、G7栃木県・日光こども未来サミットの会場でもあったことで今回のワークショップ会場となった。
世界の名所をめぐってアート作品を作る
2023年度を通じて、日光市とのワークショップのテーマとなったのは「日光市の女性の労働力率」。
使用したグラフでは、女性が仕事に就いてから、結婚や育児などが理由で、30代で退職し、その後、子育てがひと段落してから再度就業することにより、30〜39歳の労働力が落ち込む「M字カーブ」状になっていることが示されている。
その背景には、育児や介護で家庭を離れられない女性や、就業を希望していながらも希望の就業先が見つからない、健康上の理由などで就業ができない女性が存在することがわかっている。
今回のワークショップでは、まずchart project®メンバーより趣旨の説明を行ない、その後2グループに分かれて東武ワールドスクウェアの園内スタッフによる園内ガイドツアーを行なった。
園内ガイドツアーではG7の加盟国であるイタリアのピサの斜塔やフランスのエッフェル塔、イギリスのビッグベンなどの豆知識を交えて解説いただき、G7の国について学んだ。園内ガイドツアー後、透明シートにグラフの線が印刷されたワークショップシートを持ち、参加者それぞれがモニュメントに重ね合わせながら写真を撮影。この日は気温がぐっと下がり風も強かったが、家族で協力しながら撮影に臨む姿が散見された。
40分間の自由散策後、再度集合して集めた写真素材を見ながらchart作品作りがスタート!スタッフからの説明に先行して前のめりに制作に励む親子が多く見られた。
chart作品作りでは、文星芸術大学講師の水本先生から「子どもは大人より発想が良い。着眼点が面白い」という感想や「白い建物を描くときは、クレヨンの特性を活かして黄色の上から白色を重ね塗りすると良いかもしれない」といったアドバイスをもらった。
また、chart projectの藤田からは、「東京タワーとスカイツリーが同居している東武ワールドスクウェアらしい絵が印象的。紅葉の綺麗さも表現できていて良かった」というコメントがあった。
子どもたちは1枚に止まらず2枚、3枚と意欲的に作品作りに取り掛かっていた。
秋の日光らしいchart作品が完成
ワークショップには79名の親子連れが参加し、100点以上のchart作品が完成した。
今回のワークショップに参加した子どもたちからは、「自由の女神の手の細かい部分を再現するのが難しかった」という感想や「背景の紅葉が綺麗だったので絵でも表現した」「雲をカラフルな色にした」「6月に初めて乗ったことで好きになった飛行機を描いた」といった絵に込めた思いやこだわりを話す様子があった。また保護者からも「子どもが真剣に取り組んでいて驚いた」「実物を見て描けて楽しそうだった」という声があり、有意義な学びの機会になったようだ。
最後に挨拶をした、今回のワークショップを主導した日光市総務課人権・男女共同参画推進係主査の川原氏は「男女共同参画というテーマは難しいが、多くの方に応募いただけてありがたかった。今後も興味をもってもらう機会をつくっていきたい」と話す。
chart project®もワークショップの実施やchart作品の展示を通じて、社会課題解決の一助となるように引き続きコミュニケーションの機会をつくってゆく。
◼️「『せかいをめぐるchart project®ワークショップ』in東武ワールドスクウェア」概要
日光市で G7 男女共同参画・女性活躍担当大臣会合が開催されたのを契機に、市民のみなさんへの普及啓発の機会として、ワークショップを実施。会場である東武ワールドスクウェアは、今年開園30周年を迎え、また、G7栃木県・日光こども未来サミットの会場でもあったことで今回のワークショップ会場となった。79名の親子連れが参加し、100点以上のchart作品が完成。
グラフ提供:日光市
日時 | 2023年11月25日(土)9:00~12:30 |
主催 |
日光市役所 |
会場 |
東武ワールドスクウェア |
Partner:日光市役所
撮影:堀篭 宏幸 編集:chart project®︎